
Badgio "The Barrier Badge"
風が吹いただけでバリアが消える極度のビビリ
首から小さなカードを下げた極度のビビリ。「このバッジから出る成分で、半径1メートルのウイルスはすべて消滅する!」とバリアを張っているつもりだが、少し風が吹いただけで効果範囲が吹き飛んでしまう。パンデミック時に不安につけ込んで大流行したが、消費者庁から何度も景品表示法違反で措置命令を出されている。
2010年代から販売開始。2020年のパンデミック時に爆発的に売れたが、消費者庁から「空間に浮遊するウイルスを除去する効果は認められない」として複数回の措置命令を受けた。
鍵となった人物
科学的説明
屋外や換気されている空間で、首から下げた数グラムの二酸化塩素がウイルスを殺せるほどの濃度を保つことは物理学的に不可能。気体は拡散するため、開放空間では瞬時に希釈される。仮にウイルスを殺せるほどの高濃度を維持できたとすれば、人間の粘膜(目、鼻、喉)も破壊される。消費者庁は「身に付けるだけで空間のウイルス・菌を除去」という表示は根拠なしとして、景品表示法違反で複数社に措置命令を出した。
教訓
恐怖やパニック状態にあるとき、人は「お守り」を求める。科学的に不可能なものでも、不安が解消されるなら買ってしまう。冷静さと基礎的な物理の知識が最良の防御。
口癖
このバッジが、あなたを守ります! …風、吹かないでね…
因縁関係
塩素(Cl)はプールや水道水の殺菌で実績のある本物の殺菌元素。「俺の殺菌力をそんなチマチマしたカードで使えるわけないだろ。水に溶かして初めて仕事ができるんだ」と馬鹿にしている。
登場時
(おどおどしながら、首からカードを下げて登場)こ、これをつけていれば安心…半径1メートルはウイルスゼロ空間!
…え? 風が吹いたら意味ない? だ、大丈夫、室内なら…(エアコンの風でバリア消滅)
掛け合い
バッジオ:「塩素さん!二酸化塩素の力で空間除菌しています!あなたの仲間です!」
塩素:「…俺はプールで0.4〜1.0ppmの濃度で殺菌する。水道水でも0.1ppm以上を維持する。それが『殺菌』だ」
バッジオ:「僕も二酸化塩素を出してます!」
塩素:「お前のカードから出る量は微量すぎる。開放空間では拡散して一瞬で濃度ゼロだ。もし殺菌できるほどの濃度を保てるなら、そいつの目と喉は大変なことになる」
バッジオ:「で、でもお客さんが安心するって…」
塩素:「それは『安心』であって『安全』ではない。俺の名前で偽の安心を売るな。マスクと手洗いを教えろ」
退場時
恐怖は判断力を奪う。パンデミックの不安の中で、人は「何かしている」という安心が欲しかった。でもそれはお守りであって科学ではなかった。
本当の感染対策は地味だ。手洗い、マスク、換気。派手なバッジより、基本の物理と化学を信頼しよう。